4年間、600人以上の相談者、3人中1人に効果。
私たちは活動を始めた2013年より、すべての相談の情報を蓄積しています。
蓄積したデータを学術的に分析することで、具体的な効果の測定が可能です。
2017年までの4年間で、600名以上の方から相談を受け、約30%の方に
ポジティブな心理的な効果が見られています。
周りに言えない「助けて」に支援を届ける
私たちが受ける相談は多岐にわたります。
いじめ、家庭問題、パワハラ、性被害、犯罪被害、違法な職場環境、DV、孤立、心の病気
などの複数の問題が複雑の絡み合って、周りに助けを求められずに絶望してしまう。
そのような人たちに、ウェブ上で出会って支援に繋げられるのがOVAの特徴です。
私たちの活動を支えてくれませんか?
寄付やイベント参加、ボランティアなどから関わって頂けます。
【詳しく知る】
具体的な成果
(※1)自殺手段へのアクセスを制限することは効果があると報告されている(WHO 2014)。検索連動広告を活用して、効果的な援助につなげるための広告を自殺ハイリスク者の目のつきやすいところに表示させることは、自殺方法等に関する情報への認知的アクセスを遠ざけるため結果として自殺企図を予防する効果が期待される。
(※2)特設サイトでは困難を抱え自殺念慮を抱えた個人がそれを乗り越えた話が記載された上で相談を促しており、閲覧している自殺ハイリスク者にPapageno効果(Niederkrotenthaler T, et al., 2010)が期待される。
(※3)自殺予防的にポジティブな変化がみられた相談者の割合。
(以下3点のいずれかが認められた割合)
「感情の変化」:ポジティブな感情の変化が認められた相談者
「援助要請行動」:今までにつながっていなかった新たな社会資源につながった相談者
「援助要請意図」:援助機関に行く/予約をするなどの発言が具体的にあった相談者
(※4)三菱財団より助成金を取得した和光大学とOVAが協同して事業を行った。
■本事業のより詳細な報告書をご希望の方は、下記フォームよりメールでお問い合わせください。
(原則的に自殺予防関係機関の方を想定しております。ご所属と目的(ご希望理由)を明記の上ご連絡ください。)
info@ova-japan.org
研究・論文実績
■こころの科学
伊藤次郎(2016).
インターネット・ゲートキーパーの現場から
こころの科学, 186.
■Crisis
Sueki, H., & Ito, J. (2015)
Suicide prevention through online gatekeeping using search advertising techniques: A feasibility study.
Crisis 36(4), 267-273.
■最新精神医学
末木新・伊藤次郎 (2015).
インターネットを使った自殺予防:ゲートキーパー活動におけるリアルとネットの融合
最新精神医学, 20(3), 213–219.
■精神科治療学
末木新・伊藤次郎 (2015).
インターネットを用いた自殺予防の試み:夜回り2.0における援助事例
精神科治療学, 30(4), 505–509.