OVAの活動

「たすけて」受け止められる社会をつくる

私たちは周囲に「助けて」と言えない子ども・若者に
ウェブを通して支援を届けています。

いつでも、どこでも、誰でも、相談できる社会を目指します。


わたしたちの取り組み
夜回り「2.0」について

夜回り2.0説明

「死にたい」「自殺」などの言葉を検索した人のみに広告を表示して、クリックすると相談サイトに移動します。
周りに相談できない悩みを抱えた人にネット上から情報を届け、ネット上から相談できます。

夜回り2.0説明

精神保健福祉士・臨床心理士等の専門資格を持つ相談員が
継続的にメール・チャット・電話等で相談を行います。
相談者の必要に応じて、病院・行政機関・援助機関へのアクセスを調整し、

医療の受診や生活課題の解決など、社会資源を活用した現実的な問題解決をサポートします。

「夜回り2.0」の成果
5年間活動期間で
750人以上の方の相談を受け
30%以上の相談者に効果が見られました。

※詳しい実績はこちら

相談以外の事業 1.多分野展開

性被害者の「声なき声」によりそう

特定非営利活動法人しあわせなみだと協働し
検索連動広告を性被害者支援に活用しています。


性被害にあわれた方が、被害に関する単語や、
周りには言えない気持ちを検索すると、

相談窓口のページが表示されます。

生活困窮者に相談支援を届ける

認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやいと協働し
検索連動広告を生活困窮者の支援に活用しています。

金銭や生活困窮に関する単語を検索すると、
専用の相談窓口が表示され、生活上の課題の相談から、
必要な機関への同行などのサポートが受けられます。

声なき声の実態調査

支援を必要としているが届いていない現状=声なき声の定量的・定性的な調査を行い、自殺の相談に至る前の「川上」で支援を届ける手法開発を行っています。
プロジェクトページはこちら→http://outreacher.ova-japan.org/

相談以外の事業 2.連携で政策提言

社会啓発と政策提言

OVAでは同じく若者支援・自殺予防に取り組む団体と連携して、社会への働きかけを行っています。

若者自殺対策全国ネットワークを結成し、若者自殺対策に関するフォーラムを毎年開催して、問題の啓発を行っています。
2016年には、自殺対策を進める議員の会に自殺対策ガイドライン改正に関する要望書を提出し、現場の声を政策に反映しました。

メディア掲載実績
※一覧はこちら

2017年11月13日 NHK「おはよう日本」

2017年11月13日、NHKおはよう日本にて、代表伊藤のコメントとOVAの活動が取り上げられました。

2017年11月7日 朝日新聞「社説」

2017年11月7日、朝日新聞社説でOVAの活動が紹介されました。
記事はこちら

2015年6月25日 朝日新聞「社会欄」

朝日新聞「同世代の自殺、防ぎたい 若者による取り組み広がる」にて
幣団体の取り組みや、代表(伊藤次郎)のコメントが載っております。

2014年2月25日 NHK「ハートネットTV」

「増える20代の自殺 第1回 私たちの“死にたい”わけ」で
「夜回り2.0」の取り組みが紹介されました。

論文と研究の実績

私たちは和光大学准教授の末木新先生と連携することで、相談事業の成果を科学的に分析し、ノウハウと成果を広く発信しています。

Crisis

Sueki, H., & Ito, J. (2017)
Appropriate Targets for Search Advertising as Part of Online Gatekeeping for Suicide Prevention
(検索連動型広告を活用した自殺予防のためのオンライン・ゲートキーパー活動の適切なターゲット)

こころの科学

伊藤次郎(2016).
インターネット・ゲートキーパーの現場から
こころの科学, 186.

精神科治療学

末木新・伊藤次郎 (2015).
インターネットを用いた自殺予防の試み:夜回り2.0における援助事例
精神科治療学, 30(4), 505–509.

最新精神医学

末木新・伊藤次郎 (2015).
インターネットを使った自殺予防:ゲートキーパー活動におけるリアルとネットの融合
最新精神医学, 20(3), 213–219.

私たちは臨床心理士や精神保健福祉士の国家資格を持った専門家のチームで相談を行っています。
継続して数か月間相談を受け、生活課題の解決を行う。成果を測定し、ノウハウ化して世の中に広める。
いずれもまだ世界的に歴史が浅く、時代のニーズに合わせながら常に新しい手法を開発しています。
このような取り組みに賛同し、一緒に育て下さる方を募集しています。

私たちは200名以上の個人や法人のみなさまからサポートを頂いています。
頂いたご寄付は、相談と手法開発研究のための人件費、培ったノウハウを研修として実施するための費用など
既存事業の実施と新しい事業開発の費用に使用し、毎年ご報告を行います。

「OVA」とはラテン語で「卵」を意味する言葉です。

傷つきやすく弱い、一人ひとりかけがえのない人間(卵)に寄り添う。支え合って生きていく。
OVAが目指すのは「他者の痛みに無関心ではない、関わり合いの社会」です。

作家の村上春樹氏がスピーチで述べた「高くて硬い壁と、壁にぶつかって割れてしまう卵があるときには、私は常に卵の側に立つ」
という言葉にインスピレーションを受けています。

ロゴには3つの卵が重なり、「命がつながっている」ことを表しています。

法人情報と情報公開について

当法人は毎年所轄庁に事業報告及び決算報告を行っている特定非営利活動法人(NPO)です。
特定非営利活動促進法(通称NPO法)に基づいて、「保健、医療又は福祉の増進を図る活動」を中心とした事業を行っています。
ホームページおよび日本財団CANPANにて定款・事業報告資料・決算資料を公開しています。


Return Top