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事務局スタッフブログ

Netflixが社会の偏見を減らす? ー動画を社会課題解決に活用ー


OVAの事務局ブログをご覧いただいてありがとうございます。
事務局の土田です。

事務局では、普段より業務に関係する調べものを行っています。
今回は、偶然見つけたいくつかの記事から、動画ストリーミングが社会的偏見を減らす可能性について考えてみました。

Netflixが教育目的の上映を無償化

先日、オンラインでドラマや映画を配信するNetflixが、オリジナルドキュメンタリーの配信を教育目的に限り無償で上映することを許可すると発表しました。
Netflixは人種問題、宗教、政治など社会的なテーマに関する作品を自社で作成しており、アカデミー賞にノミネートされるような評価の高い作品も作成しています。
そんなNetflixのドキュメンタリーが、教育目的での上映が1作品につき1回限り無料となっています。

※参考 https://help.netflix.com/ja/node/57695

動画教育の現状は? ー精神医療分野での取り組みー

オンラインセミナーや大学の講義の配信など、動画を活用した教育は近年普及しています。
今回のNetflixで配信される社会的テーマに関する動画は、どのように活用できるのでしょうか?
個人的には、社会的テーマの理解や固定イメージの解消につながると考えています。

OVAの取り組む分野で身近な例では、動画を使った教育は偏見の強いメンタルヘルスの分野で医療者に対して行われてきた歴史があります。
医学生に25分間、メンタルヘルスに関するドキュメンタリーを見せると、精神疾患への態度や社会的距離が改善し、相手に危険を感じる感情も低下するなどの効果が示されてた研究(参考1)も存在します。

欧米諸国では、市民の偏見を取り除くための「アンチスティグマキャンペーン」が積極的に行われています。
イギリスのTime to changeという取り組みでは、一般市民が精神障害者の方や支援者の方と話し合えるイベントが開催されるなど、固定イメージや偏見を取り除くためのプログラムが実施されています。
また、最近ではヒューマンライブラリーのイベントが国内でも多数見られるようになりました。
普段あまり接することがなく、固定的なイメージを抱きがちな特徴を持つ方と、一対一でフラットに対話することで、偏見が解消されることが期待できます。

※参考1 https://www.cambridge.org/core/journals/psychiatric-bulletin/article/antistigma-films-and-medical-students-attitudes-towards-mental-illness-and-psychiatry-randomised-controlled-trial/8D32CA54E6954CF8F58704CCB7C573BB

Netflix×アンチスティグマキャンペーン?

Netflixによる教育ドキュメンタリーの無償化は、幅広い分野で動画による偏見や固定イメージの解消に活用できるのではないでしょうか?
ドキュメンタリー動画は、実際に課題を抱える方や課題の解決に取り組む方の語りが中心となることが特徴です
「普通」の人が普段接することのない社会問題や、マイノリティの特徴を持つ方の語りに触れることで、固定的なイメージの解消につながることが考えられます。

近年はセクシュアリティや障害、世代間ギャップに関する意識が高まり、偏見を解消する意識も社会的に高まっているかと思います。
動画ストリーミングサービスが社会課題を取り上げるドキュメンタリーを積極的に制作すること自体とても斬新ですし、メンタルヘルス以外の分野でも動画を使った意識変化の取り組みが広まるのではないでしょうか。

社会的偏見を取り除くために

OVAの取り組む自殺対策や福祉アクセスという問題も、社会的なイメージが密接に関わっています
例えば「メンタルヘルスの問題を抱える人は弱い」という固定イメージを持っている人が増えると、うつ病になったときに周りに言えない、医療に行こうと思わないといったことが考えられます。
このような固定イメージは、自己責任や個人の問題という形で様々な生活課題の分野でも見られる構造です。

社会的なイメージを変えることは膨大な時間がかかります。
OVAはまずは支援の現場レベルで、生きる上で課題を抱えている人が支援にアクセスするハードルを下げるための仕組みをプロジェクトを通して広めてまいります。

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