お知らせ

プレスリリース「自殺の危険性のある子どもへの対応に関する事例集」等を公開

NPO法人OVAでは、「自殺の危険性のある子どもへの対応に関する事例集」及び「自殺リスクがある子どもに接するゲートキーパーへのコンサルテーション(支援者への支援)をするときに知ってもらいたい参考知識」を公開いたしました。本資料は公益財団法人日本財団の助成を受け、長野県において実施した「子どもゲートキーパー養成・支援モデル構築事業」(2021~2022年度)での成果物となっています。

未成年者の自殺においては、学校の教職員がゲートキーパー(GK)の役割を果たすことが期待されていますが、子どもに接する全ての人が子どもの自殺の危険に遭遇するとは限らないことから、子どもの自殺の危険に接触する可能性の高い人を特定し、GKとして養成していくことは、より効果的な自殺予防につながると考えられます。

今回の調査では、どのような職種(役割)や子どもとの関係性にある大人が、どのような子どもの自殺の危険と遭遇しやすいのか、それぞれがいつ、どのような場面で、どのような対応をしているのかなどを把握することを目的に、子どもと関わり得る職場で働いた経験のある成人に対して調査を行いました。その結果、遭遇経験のある1,008名の大人から、小学生以上の子ども1,279人の自殺の危険と遭遇した体験についての回答を得ることができました。

調査の回答形式のほとんどが任意の自由記述だったことでさまざまな回答が寄せられた一方で、情報量に限界があり、対応事例の詳細についての情報が得られませんでした。そこで、子どもの自殺の危険に遭遇している割合が高かった職業や子どもとの関係性において、共通する遭遇場面や実施された対応、体験した感情的揺らぎなどを個人情報に配慮する形で架空事例としてまとめたのが「自殺の危険性のある子どもへの対応に関する事例集」となります。

また、自殺リスクのある子どもに接するGKからの相談に対して、実際に行われた間接的援助技術や相談事例をまとめた「自殺リスクがある子どもに接するゲートキーパーへのコンサルテーション(支援者への支援)をするときに知ってもらいたい参考知識_ver1.1」も、合わせて公開しております。

これらの資料を、自殺の危険のある子どもに接したことがない、対応に不安がある、うまく対応できずに悩んでいる方などにおける日頃の取り組みのご参考にいただくことで、自殺対策の推進に少しでも寄与できますと幸いです。

ダウンロード

自殺の危険性のある子どもへの対応に関する事例集_ver1.1
自殺リスクがある子どもに接するゲートキーパーへのコンサルテーション(支援者への支援)をするときに知ってもらいたい参考知識_ver1.1

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本件に関するお問い合わせは、メールにて承ります。
info■ova-japan.org (■→@へ変換してください)
特定非営利活動法人OVA事務局


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